フロアコーティングの種類について

フローリングにも様々な種類がありますが、フロアコーティングにもそれぞれ種類があり、異なる特徴を持っています。
代表的なコーティングの種類と特徴を知った上で、慎重に比較検討してください。
コーティングなしのフローリング、ワックスのみのフローリングとの差も比べてみましょう。

UVコーティング

耐久年数・保護性能ともに最も優れたコーティング
現在流通しているコーティングを比較検討して、総合的に最も優れたフロアコーティングだと言えます。摩耗・水分・薬品類など、あらゆる生活ダメージに対して弱点を持たず、十分な耐性を発揮し、歩行に最適なグリップ性もあります。透明度の高い樹脂膜を形成するこの技術は、フロアコーティング以外の多くの分野・産業で活用されています。
費用が高く施工技術にムラが出やすい
費用は品質に比例して高額です。
施工に使用する機材もきわめて高額であることから十分な経験を積んだ職人が少なく、施工会社・施工担当者の技量により仕上がりに大差が生じます。
依頼先を慎重に選ぶ必要があるコーティング
【メリット】

  • フローリング表面が最も美しい
  • 耐用年数がもっとも長く耐久実績もある
  • 総合的に見てあらゆる生活ダメージにもっとも強い

【デメリット】

  • 施工技術の差が仕上がりに大きく影響する
  • 使用する塗料・資機材が高額で専門職人が少ない
UV(紫外線照射)硬化とは?
一般のフロアコーティングは、空気中の水分に反応し、約1~2週間ほどかけて徐々に硬化するシステムです。
一方、UVコーティングは専用の機械で光を当てて瞬時に硬化させる、「UV硬化」という技術と特殊樹脂を採用しています。瞬時に硬化するため、仕上がりが早く、高い硬化率でより強固な樹脂膜を形成します。

【悪質業者に注意】「紫外線カット効果」をあえて「UV」とだけ書くことで、「UV(硬化)コーティング」と勘違いさせる広告もあります。

ガラスコーティング

薄膜で硬くキズが目立ちにくい
比較的新しいフロアコーティング。高い硬度で、薄く低光沢の仕上がりなので、キズがつきにくく目立ちにくいという点が特徴です。まだ歴史が浅いためにデータが少なく、耐用年数については判断しにくいのが現状です。
本物のガラスではなく、台所洗剤などで溶ける
キッチンハイターなどに代表される塩素系の洗剤に弱く、溶けてしまうという弱点もあります。台所など水周りへの施工は避けるか、施工した場所では注意が必要です。
名前にはガラスとありますが、実際にガラスの膜が形成されるのではなく、イメージ的にそうネーミングされたもの。成分にケイ素を含むので、実体は、シリコンコーティングと近しい樹脂の膜です。
施工箇所を選ぶ必要があるコーティング
【メリット】

  • 硬い薄膜でキズが付きにくく目立ちにくい
  • 施工に特別な機材が要らず安価でできる

【デメリット】

  • 家庭用洗剤(塩素系)で溶けてしまう
  • 歴史が浅く耐用年数に信頼性が低い

シリコンコーティング

リーズナブルできれいだが不具合が表れやすい
技術的に比較的簡単に塗れることに加えて、豊かな光沢と見映えの良さから、かつて流行したフロアコーティングです。
反面、耐用年数に問題があり、早期に黄色く変色するなどトラブルも多く補修も非常に難しいので、取り扱わない会社も増えています。

【メリット】

  • 仕上がりの見映えが良い
  • 施工に特別な機材が要らず、安価
      【デメリット】

    • 耐用年数が低い
    • 補修がきかない不具合が起こりやすい

水性ウレタンコーティング

水性限定の現場で使われるコーティング
水性ウレタンコーティングとして現在使われている多くは、A液とB液に分けられた塗料を混ぜることで硬化をはじめる「2液混合型」。有機溶剤をほとんど使用せずに施工できるので、水性塗料以外は使用を認められていない現場などで採用されるケースもあります。

【メリット】

  • 溶剤無使用・水性限定の現場で使用可
  • 磨き作業と相性が良く、多少の粗は補修できる

【デメリット】

  • 特定のダメージに耐性が低い
  • 施工が難しく仕上がりに安定がない

ワックスとフロアコーティングの違い

美しく見せるワックス ⇔ 保護して美しく保つコーティング
公的に厳密なガイドラインは発表されていませんが分かりやすく区別すると

  • ワックスは床を美しく見せるために塗り、乾燥すると硬化するもの
  • フロアコーティングは床を保護するために施工し、いずれかの化学的な反応で硬化するもの

それぞれ目的が異なり、硬化の仕方の違いなどで、出来上がる塗膜の強さが大きく違います。 反面、樹脂成分自体、濃度に大きな差はあるものの、物質的にはほとんど変わりません。

ワックスがけが美観を損なう理由
古いワックスの剥離が不十分なまま、新しいワックスで塗り固めてしまうと、ツヤは出たとしてもかえって黒ずみ、古びた見た目になってしまいます。
剥離や洗浄が十分でないと、古いワックスだけでなく、汚れや雑菌もいっしょに塗りこんでしまうことになりますので、美観の問題だけでなく、衛生上も決して良いとは言えません。

ワックスフリー・ノンワックスフローリングとは?

「ワックスフリー」「ノンワックス」の誤解
こういった名称のフローリングも数多くありますが、これは「ワックスをかけなくとも、一定の期間、一定の美観は保たれやすい」という性能を指すもので、ワックスがけを禁止するものでもなければ、何のお手入れをしなくても、いつまでも美観が保たれるものではありません。
実際にメーカーのホームページなどをよく見ると、ワックスフリーやノンワックスフローリングにも自社製の専用ワックスが用意されています。

※フロアコーティングの施工も問題なく行えます